楽天モバイルは、年々5G対応エリアが拡大されている通信キャリアです。
しかし、電波が悪い・繋がりにくい・通信エリアが狭いなどネガティブな情報を耳にすることも。
そこで本記事では、楽天モバイルの対応エリアの確認方法に加え、電波が悪い・繋がらない原因と対処法をご紹介します。
【初めに】楽天モバイルのエリアは2種類!
まず楽天モバイルの回線エリアには、「自社の楽天回線エリア」「auのパートナー回線エリア」の2種類あることを知っておきましょう。
2種類の回線の特徴は、以下のとおりです。
- データ利用量が無制限
- 楽天基地局の電波を利用して高速データ通信が可能
- 屋内・地下など遮蔽物がある場所では繋がりにくい
- データ利用量が無制限(2023年6月1日からの新プラン)
- au基地局の電波を利用する
- 楽天回線のエリア外では自動的に繋がる
- 楽天回線よりも速度はやや遅い傾向にある
楽天モバイルは、楽天回線が繋がらない場所では、自動的にパートナー回線に切り替わります。
従来プランでは、パートナー回線はデータ利用量が5GB/月までで、上限を超えると最大1Mbpsに速度制限されていました。
しかし楽天モバイルは2023年5月12日に、パートナー回線もデータ無制限で利用できる新プランを発表。
これまでデータ利用量を気にしていたパートナー回線エリアでも、よりストレスフリーで利用できるようになりました。
楽天モバイルの現在の対応エリアを確認する方法
楽天モバイルの現在の対応エリアは、公式サイトのサービスエリアマップから確認が可能です。
5Gエリア・4G LTEエリアに加え、5Gサービス拡大予定エリアもチェックできます。
サービスエリアマップでは、以下の項目の確認が可能です。
- 楽天回線 5G ミリ波エリア(最も高速な28GHz帯)
- 楽天回線 5G Sub6エリア(高速でエリアも広い3.7GHz帯)
- データ高速無制限エリア
現在、楽天モバイルの対応エリアは、東京・大阪・神奈川・札幌などの主要都市から、地方都市や沖縄などの離島も対象です。
楽天モバイルは2023年6月時点で人口カバー率99.9%を達成したと発表しており、楽天モバイルの対応エリアは年々拡大しています。
ただし地方の都市郊外や山間部では繋がらない場所も多く、まだまだパートナー回線に頼っている傾向です。
そのため、地方の都市郊外や山間部にお住まいで、楽天モバイルの利用を検討している方は、対応エリアに含まれているかを事前に確認しましょう。
生活エリアが楽天回線に繋がるのか確認する方法
ここでは、実際に楽天回線に繋がるか確認する方法を、iPhone(iOS)・Androidともにご紹介します。
楽天モバイルの利用を検討されている方は、よくスマホを使用する場所で試してみてください。
iPhone(iOS)で確認する方法
iPhone(iOS)で、楽天回線に繋がるかを確認する手順は以下のとおりです。
- ホーム画面の「設定アプリ」を開く
- 「モバイル通信」をタップする
- 「ネットワーク選択」をタップする
- 「自動」をタップしてオフに切り替える
- ネットワーク一覧に今いる場所で繋がる電波の一覧が表示される
-
一覧に「Rakuten」または「440 11」があることを確認する
「440 11」は、楽天モバイルが総務省から与えられた5桁の識別番号(PLMN番号)です。
楽天回線に繋がるかは、ネットワーク一覧に「Rakuten」または「440 11」が表示されているかで確認できます。
Androidで確認する方法
AndroidもiPhone同様に、設定アプリから手順通りに進めるだけで楽天回線に繋がるか確認できます。
- ホーム画面の「設定アプリ」を開く
- 「接続」をタップする
- 「モバイルネットワーク」をタップする
- 「ローミング設定」をタップする
- 「通信事業者」をタップする
- 「自動選択」をタップしてオフに切り替える
- 利用できるネットワーク一覧が表示される
-
一覧に「Rakuten」または「440 11」があることを確認する
確認の仕方もiPhone同様、ネットワーク一覧に「Rakuten」または「440 11」が表示されるかで確認できます。
なお、Androidは機種によって項目の表示名などが異なるため、似たような項目名から手順を進めてみてください。
楽天モバイルエリア内なのに繋がらない原因と対処法
楽天モバイルでは、回線のエリア内にいるのに繋がらないことがあります。
主な原因として、以下のものが挙げられます。
- 建物などによって電波が遮られている
- 楽天モバイル通信網のメンテナンスを実施している
- 楽天モバイルで障害が発生している
- 基地局で工事を行っている
上記のなかでも、建物などで電波が遮られているのが原因で繋がらないことが最も多くみられます。
楽天モバイルの電波は建物など遮蔽物に弱いローバンドであり、大手キャリアのプラチナバンドより電波が届きにくいのが特徴です。
そのため、楽天回線の届きにくい屋内や地下では、パートナー回線への切り替えやWi-Fiを使うなどで対処する必要があります。
また屋外でも楽天回線に繋がらない場合は、以下の方法で対処できることがあるので、ぜひ試してみてください。
- Wi-Fiや機内モードをオン/オフする
- モバイルデータ通信をオン/オフする
- 本体を再起動する
- SIMカードを抜き差しする
回線のエリア内にいるうえ、上記の対処法を試しても繋がらない場合は、SIMカードに不具合が発生している可能性があります。
SIMカードに不具合があれば交換・再発行してもらえるので、楽天モバイルへ問い合わせましょう。
なお、システムメンテナンスや障害・工事などに関しては、以下の情報ページから確認できます。
メンテナンスや障害・工事などがあると、場所に問題がなくても繋がらないことがあります。
そのため、対処法を試して繋がらないときは、メンテナンス・障害・工事情報もチェックしてみてください。
楽天モバイルで「エリア情報が取得できません」となる原因と対処法
楽天モバイルでは、接続中の回線エリアに「エリア情報が取得できません」と表示されることがあります。
これは、ネットワークが「楽天回線」「パートナー回線」どちらの回線とも接続されていない状態です。
「エリア情報が取得できません」と表示される原因としては、以下のものが挙げられます。
それぞれの原因と対処法について見ていきましょう。
デュアルSIMの使用時にデータ通信の設定を楽天モバイル以外にしている
楽天モバイルでデュアルSIMを利用している場合、データ通信の設定を楽天モバイル以外にすると「エリア情報が取得できません」と表示されます。
このケースの場合の対処方法は、デュアルSIMのデータ通信の設定を楽天モバイルにするだけです。
デュアルSIMを利用している場合は、SIMの設定を確認して楽天モバイルの回線に繋がっているかをチェックしてみてください。
ご利用の地域からパートナー回線が撤退している
楽天モバイルでは、楽天回線エリアの拡大に伴い2022年10月から順次、パートナー回線から自社回線へ切り替えを行っています。
パートナー回線エリアはどんどん減っているため、ご利用の地域からパートナー回線が撤退しているかもしれません。
パートナー回線が撤退したうえ、楽天回線の接続状況が整っていないと「エリア情報が取得できません」と表示される可能性があります。
これまでパートナー回線が繋がっていた場所で急に圏外になった場合は、パートナー回線が撤退した可能性は高いです。
これまでパートナー回線エリアでなかった地域が対象エリアに追加されるため、回線エリア整備の方針が大きく転換されたことを意味します。
すでにパートナー回線が廃止されたエリアが復活することはないようですが、その他の地域では廃止の動きに変化がある可能性はあるでしょう。
楽天回線やパートナー回線のエリア外にいる
デュアルSIMを利用していない場合は、楽天回線やパートナー回線のエリア外であることが考えられます。
エリア外にいるのが原因であれば、楽天モバイルが回線を提供している対応エリア内に移動するだけで解決するでしょう。
楽天モバイルの対応エリアは年々広がっていますが、地方の都市郊外や山間部ではまだまだ繋がりにくい場所もあります。
スマホを使用している場所がエリア外でないか、サービスエリアマップからチェックしてみてください。
パートナー回線から楽天回線に切り替える方法
楽天モバイルでは、基本的には以下のように自動で回線が切り替わります。
使用場所 | 回線エリア |
---|---|
サービスエリア内(楽天回線+パートナー回線) | 優先的に楽天回線につながる |
楽天回線エリア外(パートナー回線) | パートナー回線 |
パートナー回線エリアから楽天回線エリアへ移動 | 楽天回線へ自動切り替え |
しかし、iPhoneSE(第2世代)以前に発売されたモデルは、楽天回線とパートナー回線の自動切り替えはできません。
そのため、手動で回線の切り替えを行う必要があります。
iPhoneSE(第2世代)以前のモデルを利用している方は、以下の方法で回線を手動で切り替えましょう。
- 機内モードのオン/オフを切り替える
- 本体の再起動する
- 楽天回線のみ繋がるエリアへ移動する
機種によって操作方法が異なるため、楽天モバイルの「操作・設定」で詳しい機種の確認をしてください。
またiPhone12以降に発売されたモデルでも、自動で切り替わらないことがあります。
その場合は以下の手順を試してください。
- モバイルデータ通信をオフにする
- 10分ほど待ってからモバイルデータ通信をオンにする
なおiPhone12以降のモデルは、iOS14.4以降およびキャリア設定を最新バージョンへアップデートすると、回線が自動で切り替わります。
楽天モバイルのエリアに関してよくある質問
画像引用元:楽天モバイル
ここでは、楽天モバイルのエリアに関するよくある質問をご紹介します。
疑問がある方は、ぜひチェックしてみてください。
楽天モバイルのエリアカバー率は?
人口カバー率99.9%は、大手キャリア3社と並ぶ業界最高水準です。
4G回線であれば、国内のほとんどのエリアで楽天モバイルを利用できるでしょう。
楽天モバイルのエリアは狭い?
楽天モバイルの回線には楽天回線とパートナー回線があり、地方の都市郊外や山間部ではパートナー回線に頼っているのが現状です。
ただし2つの回線を合わせると人口カバー率99.9%を達成しているため、楽天モバイルのエリア自体は狭くはないでしょう。
楽天モバイルのエリア拡大予定は?
公式サイトの「5Gサービス拡大予定エリア」で拡大予定エリアを確認できます。
通信エリアは拡大中・パートナー回線もデータ無制限の楽天モバイルを利用しよう
楽天モバイルの対応エリアは、楽天回線エリア・パートナー回線エリアの2種類で成り立っています。
楽天回線エリアはまだ狭いですが、パートナー回線と合わせた対応エリアは人口カバー率99.9%を達成。
パートナー回線をデータ無制限で利用できる新プランを発表したほか、5G対応エリアを拡大するなど、より利用しやすくなりました。
料金を抑えつつデータ量無制限でスマホを使いたい方は、楽天モバイルの通信エリアを確認したうえで 乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。