Xperia 5 Vの実機レビュー|コンパクトなハイエンドモデル

Xperia 5 Vを実機レビューします。スペックや機能、実際に使ってみた感想を詳しく紹介し、Xperia 5 Vのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。最新技術を搭載したXperia 5 Vが気になる方はぜひ参考にしてみてください。

  • 2024.05.08
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Xperia 5 V実機レビュー|コンパクトなハイエンドモデル

Xperia 5 Vはソニー製ハイエンドスマホであり、小型でありながらパワフルなスペックが魅力的で非常におすすめのスマホです。

歴代のXperiaシリーズと比較して、最新の技術をしっかりと詰め込んだフラッグシップモデルとなっています。

Xperia 5 V

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Xperia 5 Ⅴのスペック
発売日2023年10月13日
画面サイズ6.1インチ
本体サイズ幅:68mm
高さ:154mm
厚さ:8.6mm
重さ182g
アウトカメラ超広角:1,200万画素
広角:4,800万画素
インカメラ1,200万画素
バッテリー5,000mAh
RAM8GB
ROM128/256GB
CPUSnapdragon 8 Gen 2
認証指紋認証
防水・防塵性能IPX5/IPX8・IP6X
カラーブルー
ブラック
プラチナシルバー
キャリア価格割引適用時購入
ドコモ151,690円 97,570円公式サイト
au143,000円 82,800円公式サイト
楽天モバイル152,400円-公式サイト
ソニーストア139,700円-公式サイト

こちらの実機に触れる機会がありましたので、詳しくレビューしていきます。Xperia 5 Vを検討されている方はぜひご覧ください。

Xperia 5 Vのメリット

Xperia 5 Vのデメリット

兼松コミュニケーションズ株式会社のロゴ 兼松コミュニケーションズでは、ドコモ・au・ソフトバンクの携帯キャリアショップを運営しています。 スマホで何かお困りのことがあれば、ぜひお近くのキャリアショップにご来店ください。
auの最新おすすめスマホ
機種iPhone15Xperia 5 VXiaomi 13TGoogle Pixel 8 Pro
本体au iPhone15 ピンクau Xperia 5 Ⅴ プラチナシルバーau Xiaomi 13Tau Google Pixel 8 Pro ポーセレン
価格65,820円~77,300円~7,900円~65,400円~
特徴iPhone15シリーズを
コスパで選ぶならこれ
高性能チップ搭載
ハイエンドスマホ
高性能カメラ搭載
ハイエンドスマホ
Googleが作った
AIスマホ
購入公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

Xperia 5 Vの発売日・価格

Xperia 5 V
Xperia 5 Vは2023年10月13日に発売されたXperia 5シリーズの最新スマートフォンです。

Xperia 5 Ⅴのスペック
発売日2023年10月13日
画面サイズ6.1インチ
本体サイズ幅:68mm
高さ:154mm
厚さ:8.6mm
重さ182g
アウトカメラ超広角:1,200万画素
広角:4,800万画素
インカメラ1,200万画素
バッテリー5,000mAh
RAM8GB
ROM128/256GB
CPUSnapdragon 8 Gen 2
認証指紋認証
防水・防塵性能IPX5/IPX8・IP6X
カラーブルー
ブラック
プラチナシルバー

現在フラッグシップモデルにXperia 1 Vがありますが、Xperia 5 Vはソニーがプレミアムモデルという位置付けでリリースしています。

ラインナップはメモリ8GB/ストレージ128GBのキャリア版と、メモリ8GB/ストレージ256GBのSIMフリー版の2種類です。

各キャリア・ショップでの価格を以下表にまとめました。

キャリア価格割引適用時購入
ドコモ151,690円 97,570円公式サイト
au143,000円 82,800円公式サイト
楽天モバイル152,400円-公式サイト
ソニーストア139,700円-公式サイト

Xperia 5 Vの外観・デザイン

まずは実機の見た目についてのレビューです。

パッケージングから本体の詳細まで、写真をもとに紹介します。

パッケージ

Xperia 5 Vパッケージ

こちらはXperia 5 Vのパッケージです。

環境配慮型のパッケージとなっており、再生素材を独自配合したマテリアルを使用しています。

Xperia 5 Vパッケージ2

付属品は同梱しておらず、本体のみがパッケージングされています。

充電器やUSB-Cケーブルは付属していないので、持っていない場合は別途購入する必要があります。

本体デザイン

Xperia 5 V背面

カラーリングは全三色です。

  • ブラック
  • プラチナシルバー
  • ブルー

SIMフリー専用の色はありませんので、キャリアでも全ての色を購入することが可能です。

今回のレビューにはブルーの端末を使用しています。

Xperia 5 V正面

小型ながら画面は広く、約6.1インチのディスプレイです。

21:9という縦長なディスプレイでとてもスリムな印象を受けます。

Xperia 5 V背面2

裏面は強化ガラス製で、フロスト加工を施しています。

ガラスには保護フィルムにも使用されるゴリラガラスを採用しており、強度が高いことが特徴です。

上位モデルのXperia 1 Vのようなテクスチャ加工はありませんが、光沢感がなくマットで上品な仕上がりです。

またXperia 1 Vほどではないものの、指紋は比較的つきづらいようになっています。

Xperia 5 Vカメラ

カメラは2種類、広角と超広角が搭載されています。

前モデルのXperia 5 IVから望遠カメラがなくなり二眼構成になりましたが、個人的にデザインは良くなっていると感じました。

カメラのフレームもブルーに統一されていて、統一感があります。

Xperia 5 V側面

側面は金属製フレームになっており、マットながら淡い光沢が感じ取れる仕上がりです。

右側面にはカメラ側から音量調節ボタン・電源ボタン・シャッターボタンと並んでいます。

電源ボタンが黒色なのは賛否両論になるかと思いますが、個人的には判別がしやすく好印象です。

ボディと電源ボタンの色が違うのはブルーのモデルのみ。ブラック・プラチナシルバーはボディと同一色です。

Xperia 5 Vシャッターボタン

シャッターボタンを長押しすることで素早くカメラアプリが立ち上がります。

画面をつけることなくカメラが起動できるので、突然のシャッターチャンスを逃しません。

カメラでお馴染みの半押しでオートフォーカスという機能もあり、一度使い始めるとこれしか使えなくなりそうです。

Xperia 5 V上部

上部にはイヤホンジャックが搭載されています。

このジャックを使用することで、高性能なアンプと音質重視の回路を使用したハイクオリティなサウンドが楽しめます。

ゲームの低遅延や音質にこだわる方はぜひ押さえておきたいポイントです。

Xperia 5 V下部

下部にはUSB-CポートとSIMカードスロットがあります。

USB-CはPD規格による最大30Wの急速充電により、30分で50%まで充電することが可能です。

SIMカードスロットには最大1TBのmicroSDカードが挿入でき、写真や動画を多く撮影する方も安心の仕様になっています。

イヤホンジャックやカードスロットなどはありますが、Xperia 5 Vは防塵防滴等級がIP68!雨や洗い物など、突然水がかかっても安心のスペックです。

Xperia 5 Vのディスプレイ

Xperia 5 Vディスプレイ

Xperia 5 VのディスプレイはFHD+・リフレッシュレート120Hz、美しい発色が特徴の有機ELディスプレイを採用しています。

またHDR機能の「X1 for mobile」を搭載しているため、白飛びや黒つぶれが低減され、暗い映像でも見やすい仕様です。

「テレビメーカーのソニー」としての技術がしっかりとフィードバックされています。

リフレッシュレートは120Hzで、なめらかな映像が楽しめます。

さらにゲームにおいては120Hzのリフレッシュレートに黒い画面を差し込む、合計240Hzの残像低減機能を設定することも可能。

これによって画面の切り替わりがはっきりするため、PVPのゲームにもおすすめの機能です。

Xperia 5 V/Xperia 1 V

今回は、ハイエンドモデルのXperia 1 Vと同時に実機に触れることができました。

画面が小さいこともあり、Xperia 1 Vの4KとXperia 5 VのFHD+の画質に大きな差は感じませんでした。有機ELも発色も良好でとても優秀です。

一方、左右のベゼルに関してはXperia 1 Vよりも少し太い印象を受けました。気になる方は気になるかもしれません。

筆者としては、画面上部にノッチやカメラのパンチホールがないため画面全域で映像が楽しめたのはとても快適でした。

Xperia 5 Vのサイズ・重さ

Xperia 5 Vサイズ

サイズは約68mm×約154mm×約8.6mmと、最近のスマートフォンの中ではコンパクトな筐体です。

成人男性の手で少し頑張れば画面左上まで親指が届くので、使用上困ることはないでしょう。

重さは約182gと、見た目に反して重量感があります。フラッグシップのXperia 1 Vとは3gしか差がありません。

持ってみた感覚では少しずっしりとしていますが、適度な重さなので収まりが良く感じました。

Xperia 5 Vサイズ2

フラッグシップモデルのXperia 1 Vと今回のXperia 5 V、筆者が使用しているiPhone13 miniを並べてみました。

横幅はiPhone13 miniとそれほど変わらず、縦方向にはかなりの違いがあります。

重量に関しても40gほど違うため、これらを比較するとXperia 5 Vは中型モデルといえそうです。

Xperia 5 Vのカメラ性能

Xperia 5 Vカメラ2

ここからはXperia 5 Vのカメラについてレビューしていきます。

カメラのスペック

Xperia 5 Vは、メインカメラを2つ搭載しています。

  • 16mm(超広角)
    有効画素数:約1,200万画素/F値2.2
  • 24mm(広角)
    有効画素数:約4,800万画素
    Exmor T for mobile(記録画素数約1,200万画素)/F値1.9

広角側に搭載しているセンサーは、フラッグシップのXperia 1 Vと同じセンサーです。

この約4,800万画素のセンサーによって、スマートフォンの中でもトップクラスの画質を実現しています。

またセンサーサイズが大きく暗所撮影に強くなるため、ノイズがの低減・ボケが大きくなるなどがメリットです。

望遠については今回削られましたが、このモデルでは広角センサーをクロップして1,200万画素分を使用することで望遠カメラとしています。

昼間の撮影

まずは昼間に撮影を行いました。立ち位置を変えることなく画角の違いを見ていきます。

Xperia 5 V超広角
超広角

まずは超広角ですが、非常に広い範囲を撮ることができます。

超広角では約1,200万画素と、一般的なスマートフォンと変わらない画素数です。

後述する広角カメラと比べると、少し白っぽく写っているように見えます。

Xperia 5 V広角
広角

広角は上位のXperia 1 Vと同様のセンサーなこともあり、非常に良い画質で撮れています。

超広角に比べて少し鮮やかかつ解像度が高い仕上がりです。

Xperiaのカメラは目で見たありのままを忠実に撮ることがコンセプトですが、それを代表するようなすっきりした写真だと感じます。

Xperia 5 V望遠
クロップによるズーム

こちらは望遠レンズの役割を果たすセンサークロップのズームです。

解像感に関しては、超広角・広角と差がないように見受けられます。

またセンサー自体は広角と同じなので白飛びや黒つぶれも起きづらく、望遠としても使いやすい印象です。

夜間の撮影

夜間でも同様に画角の違いを見ていきます。

Xperia 5 V超広角夜景
超広角

超広角のセンサーは、広角ほどではないでもののかなりノイズが抑えられている印象です。

一方で照明による逆光部分などが滲んだり、潰れてしまっているような描写も見受けられます。

Xperia 5 V広角夜景
広角

広角ではセンサーの強みを最大限生かした写真が撮れました。暗所撮影に対する性能の高さが際立っています。

特に手前の照明など、超広角では白飛びで消えていた部分が細部まではっきりと描写できました。

水面やレンガのディティールも残っており、夜間の撮影にはかなり向いていると感じます。

Xperia 5 V望遠夜景
クロップによるズーム
望遠においても、広角と近しい写りが維持できています。

光学ズームに比べて画質の劣化は否めませんが、デジタルズームと比べるとかなり良い結果ではないでしょうか。

欲を言うともう少し拡大したい気持ちはありますが、同価格帯においてはかなり優秀な写りでした。

専用アプリが優秀

Xperia 5 V Photography Pro

Xperia 5 Vでは写真撮影に「Photography Pro」というアプリを使用します。

最近のスマートフォンは「サッと出してすぐ撮る」という点を優先して作られているため、細かい設定をするのには向いていません。

しかしPhotography Proでは、シャッタースピードやISO感度などをマニュアルで設定できます。

スマートフォンによる撮影だとしても、細かく設定を追い込んで撮影したい方に非常におすすめです。

このアプリはソニーのカメラに近い作りになっていますが、スマートフォン独自の機能としてボケ機能を搭載しています。

Xperia 5 V ボケ機能
Photography Proのボケ機能

近景・遠景などボケの位置をAIで処理し、滑らかで大きなボケを作ることが可能です。

特にAIによる被写体認識が優秀で、判定が難しい葉のボケが自然にできている点に技術力を感じました。

Xperia 5 V Video Pro

動画撮影には「Video Pro」というアプリを使用します。

こちらはソニーのミラーレスで好評を得ているS-Cinetoneを搭載しているため、スマホの中でもワンランク上の映像が撮影できるのが大きな強みです。

Xperia 5 Vのスペック・処理性能

ソニーXperia 5 Ⅴ
画像引用元:Xperia 5 V|ソニー

Xperia 5 VのCPUチップにはSnapdragon 8 Gen 2を搭載しています。

このチップはXperia 1 Vと同じものであり、スマートフォンの中でも最高レベルの処理能力が特徴です。

一方メモリはXperia 1 Vよりも少ない8GBとなっており、動画とゲームの同時起動などの重い動作はおすすめできません。

Xperia 5 V 放熱シート

小さな筐体に高い処理能力を搭載したため、放熱に関してはかなり力を入れています。

前モデルのXperia 5 IVでは発熱の問題もありましたが、熱拡散シートを前機種比40%増量したことで解決しています。

ゲームでの動作

Xperia 5 V ゲーム
画像引用元:Xperia 5 V|ソニー

ゲームプレイに関しても、フラッグシップ機種のXperia 1 Vと同じように最適化されています。

ゲームをサポートするゲームエンハンサーを搭載し、ゲーム中に処理モードの変更やライブストリーミング機能の使用が可能です。

Xperia 5 V ゲームエンハンサー

テストとして現在最高レベルで負荷の高いスマホゲーム『原神』をプレイしたところ、オブジェクトの多く処理の重い場面においても全く問題なく動作しました。

スマートフォン向けのゲームであればストレスなく楽しめる処理能力だと感じます。

また放熱設計の恩恵もあり、発熱はそこまで強くありませんでした。

Xperia 5 Vのバッテリー持ち

Xperia 5 Vバッテリー画像引用元:Xperia 5 Vの充電機能|ソニー

Xperia 5 Vがフラッグシップに勝る点として挙げられるのがバッテリー持ちの良さです。

公式サイトに1日使ってもバッテリーが約50%残ると記載していることからも、ソニーの「自信」が感じ取れます。

容量は5,000mAhで、小さな筐体でも上位機種と同じ大きさのバッテリーです。

Xperia 5 V正面2

実際に動画を流したり撮影したりと1日使用してみましたが、全然バッテリーが減らず安心して持ち運べました。

また「いたわり充電」や充電最適化技術により、3年使っても劣化しにくいというメリットもあります。

日常使い用のカジュアル路線に舵を切ったXperia 5 Vですが、スマホを頻繁に使う方でも安心できるバッテリーです。

Xperia 5 Vのメリット

Xperia 5 Vのメリット

Xperia 5 Vの実機を使用してみましたが、非常にメリットの多い機種であると感じました。

筆者の考えるXperia 5 Vのメリットは以下の通りです。

メリット
  • フラッグシップと同等のカメラで撮影が可能
  • Androidの中でもトップクラスの処理能力
  • 使いやすいコンパクトなサイズ感
  • 大容量バッテリーで充電を気にせずに使える

全体を通してみても、フラッグシップに遜色ないほど優秀なスマートフォンでした。

処理能力の高さはもちろんのこと、何よりバッテリー持ちが素晴らしいです。モバイルバッテリーを持たなくても安心でした。

さらに使いやすいサイズを実現しており、毎日使用したいと感じる完成度が高いプロダクトです。

Xperia 5 Vのデメリット

Xperia 5 Vのデメリット
Xperia 5 Vにはこれといってデメリットを感じませんでしたが、強いていうなら以下3点です。

デメリット
  • 望遠カメラがない
  • アップデート期間が明確ではない
  • ディスプレイ画素数はFHD+

大きな欠点がないスマートフォンなので、Xperia 1 Vと比較した時のマイナスポイントが並びました。

せっかくXperiaを使うならソニーの最高峰を味わいたい、という方には少し物足りないかもしれません。

またアップデートに関しては、スマートフォンを3〜5年ほど使い続ける方は気になる内容ではないでしょうか。

スマートフォンは3〜4年で買い替えるのが一般的ですが、それよりも長く使う場合はおすすめしづらいポイントです。

コンテンツや写真をより楽しみたい人におすすめ

Xperia 5 V イメージ1
画像引用元:Xperia 5 V|ソニー

Xperia 5 Vは本当に素晴らしいスマートフォンだと感じます。

写真・ゲーム・音楽・ディスプレイなど全てにおいて、一般的なスマートフォンよりもワンランク上の仕上がりです。

各分野において一流の製品を作るソニーだからこそ、こうしたプロダクトが生み出せるのでしょう。

個人的にはiPhoneしか使用したことがない方など、Xperiaを使ったことがない方におすすめしたいスマートフォンでした。

シャッターボタンやイヤホンジャックなどXperiaらしさが確立しているため、非常にユニークに感じるのではないでしょうか。