Xperia 10 Vはソニーの歴代Xperiaシリーズの中でスタンダードモデルに位置付けられているスマホです。
小型軽量ながら大きな画面を搭載していて使いやすく、非常におすすめのスマホです。
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Xperia 10 Vのスペック 発売日 2023年7月6日 画面サイズ 6.1インチ 本体サイズ 幅:68mm
高さ:155mm
厚さ:8.3mm重さ 159g アウトカメラ 広角:4,800万画素
超広角:800万画素
望遠:800万画素インカメラ 800万画素 バッテリー 5,000mAh RAM 6GB ROM 128GB CPU Snapdragon 695 5G 認証 指紋認証 防水・防塵性能 IPX5/IPX8・IP6X カラー ブラック
ホワイト
ラベンダー
セージグリーンキャリア 価格 割引適用時 購入 ドコモ 58,850円 38,522円 公式サイト au 69,550円 39,790円 公式サイト ソフトバンク 31,824円 - 公式サイト 楽天モバイル 59,290円 - 公式サイト UQモバイル 69,550円 - 公式サイト mineo 64,680円 - 公式サイト IIJmio 63,800円 - 公式サイト NUROモバイル 63,500円 - 公式サイト QTモバイル 69,960円 - 公式サイト
こちらの実機に触れる機会がありましたので、詳しくレビューしていきます。Xperia 10 Vを検討されている方はぜひご覧ください。
Xperia 10 Vの発売日・価格
Xperia 10 Vは2023年7月6日に発売された最新ミドルレンジのスマートフォンです。
Xperia 10 Vのスペック | |
---|---|
発売日 | 2023年7月6日 |
画面サイズ | 6.1インチ |
本体サイズ | 幅:68mm 高さ:155mm 厚さ:8.3mm |
重さ | 159g |
アウトカメラ | 広角:4,800万画素 超広角:800万画素 望遠:800万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
CPU | Snapdragon 695 5G |
認証 | 指紋認証 |
防水・防塵性能 | IPX5/IPX8・IP6X |
カラー | ブラック ホワイト ラベンダー セージグリーン |
上位モデルほど高いスペックはありませんが、コストパフォーマンスを重視したモデルです。
メモリ6GB/ストレージ128GBの1モデルのみがラインナップされています。
各キャリア・ショップでの価格は以下の通りです。
キャリア | 価格 | 割引適用時 | 購入 |
---|---|---|---|
ドコモ | 58,850円 | 38,522円 | 公式サイト |
au | 69,550円 | 39,790円 | 公式サイト |
ソフトバンク | 31,824円 | - | 公式サイト |
楽天モバイル | 59,290円 | - | 公式サイト |
UQモバイル | 69,550円 | - | 公式サイト |
mineo | 64,680円 | - | 公式サイト |
IIJmio | 63,800円 | - | 公式サイト |
NUROモバイル | 63,500円 | - | 公式サイト |
QTモバイル | 69,960円 | - | 公式サイト |
Xperia 10 Vの外観・デザイン
まずはXperia 10 Vの外観やデザインを見ていきましょう。
パッケージング
Xperia 10 Vのパッケージは、同時期に販売されたXpeia 1 V/Xperia 5 Vと同様の環境配慮型です。
非常にシンプルなパッケージとなっており、サイズはスマートフォンより一回り大きい程度でコンパクトです。
開封すると付属品はなく、本体のみが入っています。充電用のケーブル等がないことには注意が必要です。
個人的には、ほとんどの人がスマホの充電器を持っている昨今、買い替えで購入する方には嬉しい内容かと思います。
本体デザイン
カラーリングは全4色と、スマートフォンのカラーバリエーションとしては豊富です。
- ブラック
- ホワイト
- ラベンダー
- セージグリーン
この4色はソニーのワイヤレスヘッドホン、WF-C700Nと同一のラインナップです。
持ち物に統一感を持たせたい方におすすめのカラー展開となっています。
ラベンダーとセージグリーンの2色に関しては、販売チャネルによって取り扱いがない場合があるため注意が必要です。
今回のレビューではブラックを見ていきます。
Xperia 10 Vは約6.1インチと、上位のXperia 5 Vと同じサイズ感です。
21:9と縦長のディスプレイなので、大画面スマホでありながらスリムな印象を抱きます。
ベゼルに関しては比較的広いですが、この価格帯の中では一般的ではないでしょうか。
また、画面下部にはXperia 10シリーズで初搭載されたフロントスピーカーが見えます。
背面にはアクリルポリカーボネート樹脂が使用されています。
これは高級キャリーケースにも使われる素材であり、軽量ながら高強度なのが特徴です。
指紋は非常に付きづらく、マットな仕上がりのためぱっと見チープに見えることはありません。
カメラは3種類、超広角・広角・望遠の3種類です。
カメラの突起は非常に薄く、かなりスリムな仕上がりになっています。
引っかかりもあまりないうえ軽量なため、ケースなしでの使用をおすすめしたくなります。
側面のボタンは2つ、上が音量ボタンで下が電源ボタンとシンプルな構成です。
電源ボタンには指紋センサーを内蔵しており、触れるだけで画面ロックを解除できます。
同時にXperia 10 V/Xperia 5 Vの実機もお借りしていたのですが、ロック解除のスピードは上位モデルにやや劣りました。
遅いというほどではありませんが、一日に何度も使用することを考えるとストレスになるかもしれません。
本体上部にはイヤホンジャックが搭載されており、高音質な音楽を遅延なく楽しむことが可能です。
ウォークマンの名残のようで懐かしさを感じます。
なお、無線イヤホンでもLDAC・DSEE Ultimate・360 Reality Audioなどさまざまな音に対するこだわりが味わえるのは、ソニー製品ならではです。
画面の下部にはUSB-Cポートがあります。最大18Wまでの充電が可能です。
またPDに対応しているため、充電とデータ転送を同時に行うこともできます。
一方でワイヤレス充電非対応なので、必ずUSB-Cで充電する必要があるのは難点です。
SIMカード/microSDポートは側面にあります。microSDは最大で1TBまで対応可能です。
SIMピン無しでカードの入れ替えができるので、外出先でピンを探しまわる必要はありません。
トレーのフタ部分に見える青色のラインはシーリングです。防塵/防滴はIP68と安心感があります。
Xperia 10 Vのディスプレイ
Xperia 10 VのディスプレイはFull HD+の有機ELディスプレイを採用しています。
Xperia 5 Vと同等の解像度・有機ELを搭載しており、安価ながらコストパフォーマンスの高い内容です。
輝度は前モデルXperia 10 IVと比べて1.5倍になっており、外で使用する際も見やすいです。
一方でリフレッシュレートは60Hzと、FPSをするなどのゲーミングスマホには向いていません。
ゲームよりも映画・YouTubeなどの映像を楽しみたい人には十分なスペックです。
画像引用元:Xperia 10 V|ソニー
Xperiaシリーズに共通する特徴ですが、ノッチやパンチホールなど画面を占有する部分がない点は大きなメリットです。
HDR機能は搭載していないため、明暗の激しい映像については上位モデルと差が出る可能性があります。
Xperia 10 Vのサイズ・重さ
サイズは約68mm×155mm×8.3mmと、非常にコンパクトです。
Xperia 5 Vと同等のサイズ感であり、成人男性なら片手で操作できるので使いやすいでしょう。
またXperia 10 Vの大きな特徴として、かなりの軽量設計である点が挙げられます。
画像引用元:Xperia 10 V|ソニー
本体の重さは約159gと、大画面とは不釣り合いなほどの軽さを実現しています。
かなり軽いため重くて疲れる、といったことはほとんどありませんでした。
同サイズのXperia 5 Vよりも約20gも軽く、使いやすさによりフォーカスされた機種に仕上がっています。
Xperia 10 Vのカメラ性能
Xperia 10 Vはカメラを3種類搭載しています。
- 16mm(超広角)
有効画素数:約800万画素/F値2.2 - 26mm(広角)
有効画素数:約4,800万画素(記録画素数約1,200万画素)/F値1.8 - 54mm(望遠)
有効画素数:約800万画素/F値2.2
新型ではありませんが、広角に搭載されているセンサーはXperia 10 IVと比較して大型化しています。
約4,800万画素のセンサーから1,200万画素をオーバーサンプリングする形です。
しかし、センサーサイズに関しては上位モデルほどではないため暗所ではノイズの発生が懸念されます。
それでは3つのカメラについて、実際に撮影した写真を見ていきましょう。
昼間の撮影
超広角では、非常にパースのかかった画像が撮影できます。
有効画素が約800万画素とメインの広角より少し劣りますが、日常的な記録撮影であれば十分使えるレベルです。
画角も16mmと、風景写真等で活躍する使いやすい内容になっています。
広角では超広角に比べて高い解像度で撮影することが可能です。
約4,800万画素と解像度が高いため、より細部までキレのいい写真に仕上がりました。
超広角に比べて彩度が少し高いように見受けられますが、Xperiaらしい見たままを忠実に再現した撮影ができます。
望遠レンズも800万画素であるため、解像感は超広角と同様です。
今回は木を被写体としましたが、寄って撮ることで迫力のある写真が撮影できました。
センサーサイズが小さいためズームしてもボケはあまり起きませんが、さまざまな場面でフォーカスを逃さず撮影が可能です。
夜間の撮影
夜間の撮影ですが、光学の手ぶれ補正の恩恵もありキレの良い写真が撮れました。
ホワイトバランスが青に寄っている印象ですが、こちらも日常的に使う分では十分綺麗に撮影できています。
すっきりとした写真かつ白飛びが少ない点からも、仕上がりが少し硬い印象です。
カメラアプリ
Xperia 10 Vの写真撮影アプリは、上位モデルよりも簡易的なカメラアプリになっています。
上位モデルではソニーのミラーレスカメラに近いUIを採用していましたが、こちらはより直感的に撮影できる仕様です。
一日使用すれば迷いなく使えるほど、慣れに時間のかからない作りでした。
上位モデル同様にマニュアル設定やぼけ機能もあるため、機能的に不便を感じることはありませんでした。
特にぼけ機能に関しては段階があり、被写体を強調させたい度合いに合わせることが可能です。
画像引用元:Xperia 10 V|ソニー
また、こちらのカメラアプリにはハンドシャッター機能も搭載されています。
フロントカメラを使用する際、手のひらを見せることでシャッターが切れて撮影できる機能です。
画角やブレを気にせず使用できる点では重宝しそうでした。
上位モデルのような最高峰アプリではありませんが、必要な機能は網羅したアプリに仕上がっています。
Xperia 10 Vのスペック・処理性能
画像引用元:Xperia 10 V|ソニー
CPUにはSnapdragon 695 5Gを搭載しています。
このCPUはミドルレンジの処理能力のため、SNSやインターネットの閲覧などではストレスなく使用可能です。
一方でトップクラスのCPUとは性能差があるため、特に重いゲームをする目的にはおすすめしません。
ゲームでの動作
画像引用元:Xperia 10 V|ソニー
今回はトップクラスの処理能力を必要とする『原神』をプレイしてみました。
処理が軽い場面では動作しましたが、エフェクトが入るなど負荷がかかる場面に入るとゲームが落ちることもありました。
このような重いゲームや、FPSなど処理速度を求めるゲームには向いていないでしょう。
軽いパズルゲームなどでは問題なく動作したため、高負荷なゲームをしない方であれば安心して使用できそうです。
Xperia 10 Vのバッテリー持ち
画像引用元:Xperia 10 V|ソニー
バッテリー容量は5,000mAhと、ハイエンドスマホと変わらない大容量です。
大容量かつ省電力な機種になっており、公式HPでは34時間の連続動画再生も可能と謳っています。
長時間動画を見ても問題ないため、筆者を含め映画など長時間の動画が好きな方にはありがたいですね。
実際に使用したところ、同時にお借りしたXperia 1 V/Xperia 5 Vよりもバッテリー持ちは良好でした。
上位モデルと同様の充電最適化技術を採用しており、3年間使い続けてもバッテリーが劣化しづらいのが特徴です。
一方で前述したように、ワイヤレス充電には非対応となっています。
常にケーブルが必要であるうえ、上位モデルのようなおすそわけ充電機能もない点は注意が必要です。
Xperia 10 Vのメリット
実際にXperia 10 Vを使用してみましたが、メリット・デメリットともに多く、使う人を選ぶという印象でした。
まずはメリットをご紹介していきます。
- 本体が最軽量クラス
- バッテリー持ちがいい
- 6.1インチの大画面有機ELディスプレイ
- 有線イヤホンジャック搭載
このスマートフォンを使用して印象的だったのは、コンテンツを楽しむうえでとても優秀という点です。
本体が軽いため持ち運びやすく、片手操作もできるコンパクトなサイズは使いやすさに直結します。
また、高品質な画面と音質で各種コンテンツを楽しむことができました。
動画コンテンツのフレームレートは基本的に60fpsなので、画面のリフレッシュレートも60Hzで特に問題ありません。
コンテンツを作るためのスマートフォンではなく、楽しむためのスマートフォンとしては十分な構成だと感じました。
Xperia 10 Vのデメリット
- CPUが最新ではなく処理に限界がある
- Xperiaらしいカメラの機能が大きく削られている
- 上位モデルに比べるとチープな作りが目立つ
- ワイヤレス充電非対応
Xperia 10 Vはコンテンツを楽しむためには十分ですが、コンテンツを作る場合やゲームにおいては難点があるプロダクトだといえます。
他のさまざまなスマートフォンと比較したとき、Xperiaシリーズらしいカメラ機能や高いCPU性能がありません。
そのため、Xperiaらしさを求めてこのモデルを購入するという選択肢は取りづらいと感じました。
また細かな違いにはなりますが、樹脂製の外装や振動モーターなどが上位モデルよりチープです。
コストを削減する部分としては適切ですが、所有欲が満たされるようなプロダクトではないため、長く使うための愛着は湧きづらいといえます。
サブスマホや日常的の持ち歩きにおすすめ
Xperia 10 Vを実際に使用してみて、サブスマートフォンとしてちょうどいい端末だと感じました。
メイン機として使用する場合はCPUやカメラ性能に物足りなさを感じますが、それ以外では問題ないスペックです。
そのため、会社から貸与されるケータイや海外出張時に持っていくなど、メインとは別にスマートフォンが必要な場合にとても向いていると感じます。
軽量かつ大容量のバッテリーも2台目としてはかなりのメリットです。
日常的に持ち歩く軽くてタフなスマートフォンをお探しの方にぜひおすすめしたい一台でした。